【良ゲー】スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団【クリア感想】

4.5

昔からやりたかったゲームの1つではあったものの、なんだかんだでプレイしないまま時が経っていたのですが、最近たまたま寄った某リサイクルショップで安かったので思わず購入しました「スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団」。

クリアした感想としては期待通り面白かったです。良ゲー

各地に連れ去られたスライムたちを回収しながら、勇車と呼ばれる巨大戦車に乗り込んで戦う「勇車バトル」を行っていく、というのがゲームの全体的な流れなのですが、テンポよくサクサク進んでいくため、最初から最後まで詰まることなくプレイできました。

エンディングまでのプレイ時間はだいたい10時間程度、やりこみ要素のコンプリートを目指すとなると15~20時間程度でしょう。難易度は低めなので、アクションが苦手な人でもそこまで苦戦することなくクリアすることができると思います。

良かった点

直感的な操作

ゲーム内のアクションは方向キー、AボタンとBボタンで完結しており、移動・攻撃・ジャンプだけで進めることができます。

スラ・ストライクと呼ばれるアクションですが、攻撃したい方向に向けてボタンを長押しすることで威力や距離をアップさせることができるため、強敵やマップのギミックに対してはこれを駆使することが重要になります。

少ないボタンで直感的に操作するだけでゲームを進行できるので、スーパーマリオブラザーズ並に操作は簡単です。

勇車バトルが楽しい

本作の醍醐味でもある勇車バトルですが、これがとにかく楽しいです。

戦いの流れとしては上下の砲台を使って相手の戦車に砲弾を撃ち込んでいき、戦車の体力を0にしたら敵戦車に乗り込んでエンジンルームのコアを破壊するというのが大まかな流れです。

しかし、この一連の流れの中でいくつかの戦略があり、それをあれこれ試行錯誤していくのが一番の楽しみになっています。

勇車には主人公以外にも味方を3人乗せることができるのですが、それぞれ行動に個性があり、ひたすら砲台に弾を撃ち込むキャラ、敵陣に乗り込んで妨害を行うキャラ、味方や勇車の回復を行うキャラなど、好みに合わせて理想的なパーティ編成を組んでいくことができます。味方はストーリー上でも増えていきますが、特定のクエストをクリアすることでも増えていくため、勇車バトル用の味方をコンプリートするのもやり込み要素となっています。

また、扱う砲弾も事前にデッキ編成を行うことができます。最初は威力の低い石しか発射することができませんが、道中で様々な砲弾用アイテムを入手したり、あるいは自分で錬成することでデッキを強化することができます。威力が高い代わりに弾速が遅い鉄球や、相手の弾を跳ね返すミラーシールド、そもそも砲台を使わずに敵戦車に直接攻撃できるバルカン砲など、弾の種類は豊富です。これらの砲弾を作るためには基本的に素材を集める必要があり、この素材集めが一番のやり込み要素だったりします。

ストーリー上での戦闘以外にも、タンクマスターズと呼ばれる勇車バトル専用の闘技場が用意されているため、クリア後もここの制覇という目標が待っています。ちなみに本編のラスボスよりも難しいため苦戦は必至です。

気になった点

一部戦法が強力すぎる

このゲームのメインである勇車バトルですが、ここで用いることのできる戦法としてあまりにも強すぎるものがいくつか存在します。

相手が撃ってくる弾を全て跳ね返すことでミラーマッチ以外は完封できる「ミラーシールドのみデッキ」や、火炎放射を放っている間は全ての弾を撃ち落とすことができる”とうがらし”と相手の妨害を一切受けない直接攻撃である”バルカン砲”を組み合わせた「とうがらしバルカン」などはあまりにも強すぎたため、当時の公式大会などではデッキ内に入れられる数の個数制限が設けられていた(らしい)ほどです。

ただ、上記の戦法は特定のアイテムを集める必要があるため、ストーリー上では再現することはまず不可能でしょう。

しかし、ストーリー上でも使えてしまう壊れ戦法が存在します。それが敵戦車に乗り込み、砲台前の敵をひたすら妨害することでそもそも攻撃させないというものです。これにより、敵の攻撃が行われないまま味方の攻撃だけ通り続けるという状況が生み出されてしまいます。

何よりこの戦法の恐ろしいところはほぼすべての戦闘で通用してしまうことで、使うだけで勇車バトルの難易度が一気に下がってしまうでしょう。

そして、この戦法によって最も被害を受けてしまったのが本作のライバル的存在であるスライバであり、ストーリー上でも何度も対戦することになる強敵……のはずでした。彼のスペック自体は非常に高く、高い機動力を生かしてどんどん砲弾を撃ち込んでくるのですが、問題なのがスライバ戦では彼の戦車にはスライバ1人しかいないという点です。そのせいで彼だけをひたすら粘着的に妨害するだけで戦闘が終わってしまうため、この戦法を使った途端に序盤の弱い戦車よりも簡単に倒せてしまうのです(さすがにこの戦法はCPU相手に強力すぎたためか、次回作ではそもそも使えなくなったみたいです)。

ちなみにこの戦法をあえて使わずに正攻法で戦えば、最初から最後までそれなりに歯ごたえのある勇車バトルを行うことができます。それこそスライバ戦はがらっと難易度が変わるため、本来の強さを味わえるでしょう。

まとめ

ニンテンドーDSのゲームの中でおすすめするとしたら、本作は個人的にけっこう上位に挙がるゲームだと思っています。

サクッとプレイするのにちょうどいいボリューム、アクション初心者でも楽しめる難易度、スライムを全員救出したり勇車バトルを極めるというやりこみ要素と、とりあえずおすすめするのにふさわしい要素がいくつもあるため、DSのゲームをプレイしてみたくなったら本作を購入するのはかなりアリでしょう。

中古価格も比較的安価であり、出回っている数量的にも入手しやすいのでおすすめです。

ニンテンドーDSソフトスライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団

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