前作「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」の続編となるポケットモンスターブラック2をクリアしました。クリアタイムは20時間弱くらい。
総評:良ゲー
ポケモンなのである程度の面白さは保証されているようなものですが、やっぱり面白かったですね。
良かった点
登場ポケモンの増加
前作は殿堂入りまでイッシュ地方の新ポケモンしか出ないという方針だったため、新鮮さを感じる一方でパーティの自由度が狭まってしまうという賛否両論のあるものでしたが、今作では序盤から過去作のポケモンもイッシュ地方のポケモンと共に野生で出現するようになっています。
これにより旅パの自由度が大幅に広がり、出現する過去作ポケモンも優秀なものが多いので、イッシュ地方以外のポケモンだけでシナリオクリアすることも可能なほどになりました。
フェスミッションがソロでも可能に
前作ではマルチ専用だったハイリンクのフェスミッションがソロでも行えるようになりました。
これによってデルパワーを一人でも集めることができるようになり、ゲーム序盤から稼ぎがしやすくなっています。
経験値、お金はもちろんのこと、前作では入手しづらく貴重品だった一部アイテムもミッションを利用して大量に集められるようになったので、色々と便利になりました。
やりこみ要素の多さ
自分のポケモンを主役に映画を撮影することができるポケウッド、各地のジムリーダーと戦えるPWT(ポケモンワールドトーナメント)、ひたすら敵を倒していくエンドコンテンツのバトルサブウェイ、殿堂入り後に挑戦できる黒の摩天楼・白の樹洞といった施設の充実っぷり。
これだけでプレイ時間がガンガン増えていきますが、既存の伝説ポケモンを入手できたり、クリア後に開放されるマップといった要素も含めると、全体的なやりこみ要素はシリーズでもトップクラスです。
悪かった点
幼馴染の鬱陶しさ
シナリオ展開に関わってくる幼馴染キャラは数年前にプラズマ団に妹のポケモンを奪われたという怒りからプラズマ団全体に強い憎しみを抱いているのですが、彼の行動が色々とこちら側にとっては厄介です。
プラズマ団を追って各地を回るのはいいのですが、基本的に幼馴染が首を突っ込んでいき、肝心なところは主人公にぶん投げるというスタンスなため、こちらとしてはさんざん引っ掻き回しといてそこは自分ではやらんのかいという気持ちになります。一応ライバル的なポジションではありますが、かなり面倒なキャラだなという印象でした。
ポケモンブリーダーの存在
マップに配置されているトレーナーの中でポケモンブリーダーという再戦可能なトレーナーがいます。
トレーナーを倒したあとは再戦できないため、シナリオで行き詰まった際の救済措置のような存在なのでしょう。
しかし、経験値稼ぎに関しては前作からタブンネという野生ポケモンを倒したほうが効率がよく、金策に関してもフェスミッションを利用すればどうとでもなります。
それでいてポケモンブリーダーはマップを切り替える度に視界に入ると対戦を仕掛けてくるため、戦いたくもないのに通らざるを得ないから戦うという関所のような邪魔者と化しています。
特にフェスミッションでマップを回る際などにポケモンブリーダーに捕まってしまうとそれだけでミッション失敗につながるため、本当に邪魔としか言いようがありません。
せめてこちらから話しかけたら再戦できるという仕様にしていたらありがたい存在だったでしょうが、この仕様だとただひたすらに邪魔者です。
自転車の初速
自転車の初速がやけに速いため、通路や施設に入るときなどに1マスだけ進みたいというときに自転車でそれを行うのが非常に難しくなっています。
1マスだけ進もうとすると2マス以上進んでしまうことが多いため、それを防ぐにはほんのわずかだけ方向キーを押すという繊細な操作を行うか、一度降りて1歩だけ進むという行動が必要になります。
基本的に自転車入手後は自転車に乗った状態でマップを移動することになるため、このちょっとしたイライラが積み重なっていくのが地味にストレスでした。
まとめ
細かい点で改善点は見られるものの、全体的に名作といえる要素が詰まっており、とても楽しめるゲームでした。
最初の3匹をすべて使ってみたかったため3周以上はクリアしましたが、パーティの自由度が広いため、今度はどんな構成で殿堂入りを目指そうかと考えるのが面白く、毎回違うパーティーでクリアしていました。
DSのポケモンでやりこみ要素を求めるのであればブラック・ホワイト2かハートゴールド・ソウルシルバーが候補となりますが、こちらは世代が後ということもあり、ポケモンの選択肢が多いのも強みでしょう。
DSソフトではおすすめできるものの1つです。