クリアした感想
ロックマンエグゼシリーズの中で一番中古が安く売っていたからという理由で購入したロックマンエグゼ4をクリアしました。レッドサン・ブルームーンの2バージョンありますが、購入したのはブルームーンの方です。
ソウルユニゾン(他のキャラの力を借りて変身するシステム)をコンプリートするために3周はクリアしたので、プレイ時間は40時間程度でした。けっこう楽しめたかなと思います。
戦闘中ピンチになると、ダークチップという強力すぎる代わりに強烈なデメリットを持つバトルチップが使えるようになるのですが、1度使っちゃうとその強さに頼ってしまいたくなることが増えて、結果的に依存してしまうと大変なことになるという、文字通り禁断の力に溺れる感じが味わえて良かったです。
ただ、ラスボス戦ではダークチップが使えなくなるため、今までダークチップ頼みでゴリ押してきた人は正直詰むことになると思います。ここに若干詰んだ人もいます。
そもそもなんかこのラスボス強くない? と思ったら後でこいつはシリーズでも屈指の強さを誇るらしいということを知りました。そりゃ強いわ。貧弱なデッキで戦ったので少なくとも10回以上はコンティニューしました。ただその分クリアしたときの達成感は大きかったです。
良かった点
ソウルユニゾンやダークチップというバトル要素
ストーリー上でソウルユニゾンを持つ相手とトーナメントで当たると、対戦後にそのキャラの能力を借りることのできるソウルユニゾンが入手できます。
ソウルユニゾンを設定して、戦闘中に特定のチップを使うと変身できるようになり、通常攻撃が強化されたりと戦闘を有利に進めることができるようになります。
また、ダークチップは戦闘中ピンチになるとチップ選択画面の下部に出現するようになるバトルチップですが、どれも非常に強力である代わりに強烈なデメリットを抱えています。
こういう闇の力には手を染めなければスルーできるだろうと思いたいところですが、ストーリー序盤で強制的にダークチップを使わされるため、そこで強さを必然的に知ってしまうというのが実に悪い。
ダークチップの効果は通常のバトルチップとレベルの違う強さをしているため、使えば当然戦闘はゴリ押せるのですが、その代わり戦闘終了後に最大HPが1減ります。そしてこれは元に戻りません。
499みたいなものすごく中途半端な値になったりするので、そこら辺気にする人はとても気になるかと思います。
ソウルユニゾン、ダークチップともに強力な要素でありながら、どちらも制約が課されているためそれ一辺倒にはなりにくいというバランスで、楽しく使えるパワーになっています。
気になった点
周回時の敵のインフレ
1周目でもシナリオ後半は敵の強さの割にこちらのバトルチップはそこまでダメージが高くなく、毎回けっこう苦戦を強いられるようになるのですが、これが2周目以降ともなるとより一層しんどくなります。
敵のHPやダメージが当然のように倍々される一方で、相変わらずこちらのパワーはそこまでインフレしてくれないので、2周目も大概ですが、3周目になってくると序盤の雑魚戦ですら普通に苦戦する羽目になります。
だんだんと根本的なこちらのダメージの低さをひしひしと感じるため、敵強くするならバトルチップをもっと強くしてくれと2周目以降は何度も思わされました。
ソウルユニゾンの周回要素
ソウルユニゾンはトーナメントで当たらないと入手できないため、必然的に1周目ではコンプリートできない仕様になっています。
そして2周目でも必然的にコンプリートできない仕様になっているので、最低でも3周する必要があります。これが面倒。
そもそも前述の通り敵のインフレが激しくなってくるので、3周目はクリアに非常に骨が折れるのですが、3周目の時点で入手する必要があるソウルユニゾンはたった1つ。
2周目ならまだ複数入手するというモチベーションがあるのですが、歯抜けのような最後の1つのためだけに3周目の周回を強いられる上、難易度も1周目より跳ね上がっているのがストレスでした。
総評
楽しめる要素は多いものの、周回要素と2周目以降のインフレの激しさが気になるところでした。
戦闘の歯ごたえはある一方で、言い方を変えれば爽快感はそこまで感じられないので、難易度の高い戦闘を楽しみたい方にはおすすめかなと思います。
ただ、上手く使えれば強力なシステムも多く存在するため、実力が反映される良いシステムとも言えるかと。
シリーズとしては6まで出ている上、現在ではコンプリートセットまで販売されているので、興味があったら他のナンバリングからでもプレイしてみることをおすすめします。