ニンテンドーDSで発売されたポケットモンスター金銀のリメイク版であるハートゴールド・ソウルシルバーをクリアしました。
面白かったのでレビューします。
総評
名作
良かった点
理想的なリメイク
そもそも人気作品だったんだから余計なことせず無難にリメイクすれば面白くなるよね、っていうのをちゃんとやってくれるとこうなるという模範的な例。
第4世代までのアップデート要素はしっかり入れつつ、本来の良さを損なわない本当に理想的なリメイク作品だと思っています。
シリーズ随一のボリューム
金銀といえばジョウト地方+カントー地方を回って計16個のジムバッジを集められるという2倍のボリュームが良さの一つでもありましたが、それは今作でも健在。
2つの地方を行ったり来たりできるというのは未だに他のシリーズでも見られず、本編のボリュームとしてはシリーズ随一でしょう。
しかもストーリーをクリアするだけでも相当な達成感があるにもかかわらず、エメラルドでも登場したバトルフロンティアまで入っています。
バトルフロンティアはそれぞれの施設ごとのルールに基づいてクリアしていくエンドコンテンツですが、これが入っているだけでもやりこみ要素としては一生遊べると言っても過言ではないくらいの要素です。
2つの地方を回れる+バトルフロンティアという驚きのボリュームによって今なおシリーズ最高傑作との呼び声もあるくらいです。中古価格が未だに高いのがその証拠かもしれません。
レポート時間の短縮
ダイヤモンド・パール・プラチナの既存のDSソフトと比べてスムーズになったのがセーブ機能であるレポートの必要時間でしょう。
前作までは少しでもボックスをいじってしまうと20秒以上のレポート時間が発生してしまっていたのに対し、今作ではボックス操作を行ってもレポートが10秒以内で終わり、これにより全体的なプレイ感が向上しています。
悪かった点
ボックス操作の改悪
ポケモンを預けるボックスの操作性は正直言ってあまり良くないです。
リリース時期としては前作に当たるポケットモンスタープラチナはボックス整理がボタンでもタッチ操作でもスムーズに行えてよかったものの、今作では無理にタッチ操作に寄せようとしたのか、ボタン操作だと色々と煩わしくなっています。
かといってタッチ操作だとやりやすくなったのかといえばそうでもなく、いずれにせよ中途半端になっている印象で、ボックス操作のやりづらさがプレイする上でのストレスになっています。
レベル上げの難しさ
前作までにあったバトルサーチャーというトレーナーとの再戦機能が廃止され、ボケギアで都合のいい時間帯に電話をかけることでしかトレーナーとの再戦ができない仕様になりました。
これにより、野生のポケモンの少ない経験値で稼ぎを強いられるようになったため、満足の行く状態までポケモンを育てるためには1~2匹に絞って少数精鋭で進めないと育成にかなり時間を取られるようになっています。
加えて、野生のポケモンはカントー地方に行くと現在のパーティーより圧倒的に低いレベルで出現するため、ジョウト四天王戦以後は特にレベル上げが苦しくなります。
特にこの経験値不足を感じるのが四天王戦前やラスボス戦前で、その段階で求められる戦力を揃えるには最初からエンディングを見据えた構成にしておかないと非常に面倒くさい育成が必要になってきます。
バトルサーチャーは100歩歩けば使用可能だったのに対し、ポケギアは向こうが希望する曜日と時間に合わせないといけないので手軽さが段違いです。
事実、エンディングまでにかかった時間の中で育成に費やした時間は全体の6割ほどでした。最初から絞っておけばもっと短く済んだのでしょうが、4匹まともに育てただけでこうなので、6匹ちゃんと揃えるのは相当にしんどいと思います。
まとめ
ポケモン史上最高傑作はという問いで挙げられることの多い本作ですが、その評価も納得できるくらいボリュームのある満足感たっぷりのポケモンとなっています。
純粋にシナリオだけで満足したいという方にはいつまでもおすすめできる作品だと思います。
ポケウォーカーの有無で中古価格が倍近く変わるため、プレイするだけでしたらポケウォーカー無しのものを狙うと安く購入できるはずです。
DSソフトでもトップクラスにおすすめのゲームなので、ぜひプレイしてみてください。