ニンテンドーDSソフト「ドラゴンボール改 サイヤ人来襲」をクリアしました。
プレイ時間はストーリークリアで10時間ちょっと、隠しボス撃破まで含めると20時間ほどでした。
やりこみ要素がいくつかあるので、それらをコンプリートするとなるともっと時間がかかるかと思います。
ドラゴンボールのキャラゲーは個人的に打率が高いイメージがあるので、中古でワンコインということを考えてもとりあえずやってみるかという感じで購入したのですが、しっかりクリア+αで楽しめたのでドラゴンボールのキャラゲーは相変わらず信用して良さげですね。
ストーリー自体は原作のピッコロ撃破~ベジータ戦までですが、ゲームオリジナルストーリーが合間に挟まれているため、全15章と意外とボリュームはありました。
ゲームシステムはいわゆるオーソドックスなコマンドRPG。
キャラクターごとに固有の必殺技を持っており、攻撃をしたりされることでスパーキング状態になると更に強力な究極技を使えます。
育成ではレベルアップの際に毎回好きなステータスに追加でポイントを振れるため、育て方次第では攻撃全振りのピーキーなキャラにしたり、みたいなこともできたりします。
また、戦闘で得られるAPというポイントを消費することで技を強化したり、ステータスを底上げできます。
プレイアブルキャラは悟空・ヤムチャ・クリリン・天津飯・ピッコロ・悟飯の6人おり、最大3人で戦闘を行うシステム。
各キャラごとに特徴があり、ざっくり挙げるとこんな感じ。
【悟空】
主人公だけあってハイスタンダードな性能。
原作からしてストーリーに修行パートが組み込まれていることもあり他キャラよりレベルが上がりやすく、普通にストーリーを進めているだけで他キャラとレベル差がついています。
単体・全体技ともに強力なものを持っているため、とりあえずパーティに採用しておいて損はないキャラ。
【ヤムチャ】
全体技が究極技にしかなく、単体の敵に対して強いキャラ。
命中率を必中状態にするスキルを持つため、これと狼牙風風拳を組み合わせるとクリティカル次第で大ダメージが期待できます。
ボス戦では活躍しやすいキャラ。
【クリリン】
単体技、全体技ともに所持しているのに加え、気円斬が前の敵を貫通する上、気弾とはまた別の属性を持つという唯一無二な性能の必殺技だったり、太陽拳で逃走できたりと万能な上ユニークなスキルも持っているキャラです。
ただ、ステータス自体がいまいちなため、全体的に器用貧乏になりがちです。
装備や育成でそこを補ってあげれば強く扱えるでしょう。
【天津飯】
気功砲が序盤から使える必殺技としては威力が高く、体力を消費するものの前半の戦闘ではかなり頼れる存在になっています。
単体技しか持たないのと、悟空が加入してからは気功砲もそこまで強力だとは言えないスキルになるので、後半は少し採用しにくいキャラといった印象です。
【ピッコロ】
自己再生という回復スキルは唯一無二ですが、単体技しか使えない、技のヒット数も少ないのでステータスが低いと空振ることが多い、究極技の魔貫光殺砲は数ターン消費する必要があるため使う理由がない、といった具合に加入時期の割にそこまで強いキャラではないです。
【悟飯】
悟空の息子ということで使える技も悟空に近く、加えて唯一無二の全体回復スキルを持ちます。
悪く言うと悟空の性能を一回り落としたキャラではあるので、ただレベルを上げただけだと器用貧乏になりがち。
とりあえず悟空を入れて、残りを好みのキャラにするといいでしょう。
自分は悟空・ヤムチャ・悟飯でクリアしました。
特にクリティカル率アップアイテムを積んだ状態で狼牙風風拳を使うのが楽しくて、最初から最後までそればっかりやってました。
隠しボス戦は悟空・悟飯・天津飯でクリア。
1回目に挑戦したときになすすべなくやられたので悟空がカンストするまでレベルを上げたら2回目であっけなく撃破してしまい、ちょっと上げすぎたなとも思いましたが、それでも1回の必殺技で半壊状態まで持っていかれたので、適正レベルはあながちカンストでも間違いではないのでは・・・
普通に最初から最後まで楽しめたので、割といい感じのゲームでした。
良かった点
ゲームオリジナルエピソード
原作のサイヤ人来襲編をベースにしている中でゲームオリジナルエピソードが入っていますが、これが意外と違和感なく組み込まれているのでプレイしていてすんなり楽しめました。
自然な感じに各キャラの修行エピソードを掘り下げてくれているので、原作で割愛されていたシーンが実はこうだったのではといった想像が膨らみました。
攻略自由度の高さ
どういうパーティで攻略するか、どのダンジョンからドラゴンボールを回収していくかといった部分はある程度自由です。
地球人だけでいくか、はたまた悟空一人で突き進むかなどコンセプトを決めたりもできますし、人によってプレイ内容がある程度変わってくるでしょう。
ステータスの振り方、装備品によってもキャラの性能が変わってくるため、周回プレイで縛りを加えたりもできる余地があったりとストーリーとはまた別の多様性があるのが面白いです。
やりこみ要素の多さ
魔封波ですべての敵をコレクションしてみたり、人参マニアにひたすら人参を与えたり、ドラゴンボールを何度も集めて隠し要素を解放したりと、クリア後でも楽しめる要素が数多く存在しています。
クリアする上では特に影響はないのですが、あると便利なアイテムが貰えたり、場合によってはゲーム内最強アイテムが入手できたりとやりこみ要素らしいお楽しみが待っていたりもするので、シナリオクリア後もこれらのやりこみ要素を楽しむことができます。
悪かった点
お金の貯まりにくさ
戦闘を行うとゼニーという通貨を経験値同様入手することができますが、これがとにかく貯まりにくい。
数戦してようやく回復アイテム1個分といった具合なので、普通にプレイしているとボス戦の際には道中で拾ったり敵からドロップしたアイテム+なんとか購入できた回復アイテム数個で挑まなければいけないような状況になります。
そのため、ただの回復アイテムが別ゲーでのピーピーエイドやエリクサーのような存在に半ばなっており、クリア前まではお金のやりくりがとにかくきつかったです。
やられるまえにやれ、な戦闘
前述のお金の貯まりにくさから回復アイテムが貴重である都合上、戦闘においてもなるべく消耗しないことが重要になります。
敵より先に行動して攻撃を受ける前に倒してしまう、一撃で倒せないと攻撃を受けることに加えて気力も無駄に使わされてしまうとなると、育成方針もある程度固定されていきます。
つまり火力をガンガン上げてやられる前にやるというのが正義なわけです。
ステータスはとにかく攻撃全振りでやっていくほうが効率的です。
しかし、そうなると後半のザコ敵ですら一発で体力を半分持っていったりするので、より一層攻撃を上げていくという具合に「攻撃は最大の防御」という言葉が似合う構造になっています。
まんべんなく攻撃にも防御にもとステータスを振ってしまうと、敵を倒せないし攻撃は受けるしと逆効果になってしまう有様です。
育ってくると複数の敵だろうが一撃でなぎ倒せたりもするのでドラゴンボールらしい爽快感もあるのですが、RPGにあってもよさそうな絡め手は特になく、ひたすら強力な技をこすり続けるのが強いので、単調に感じる人もいるでしょう。